はじめに
みなさんが、動物病院をさがす時に気になるのは、やっぱり信頼できる院長(病院)なのかどうかだと思います。
みなさんにとってぼくは信頼できる院長かどうか?(汗)、すこしだけぼく自身の話を聞いていただいて、みなさんの判断をあおぎたいな、なんて思っています。
小さい頃は
ホントに小さい頃から、ぼくの家庭には身の回りにいろんな動物たちがいました。犬は生まれる前からいましたし、今まで犬がいなかったことは一度もありません。捨て犬を拾ってきて、飼ったことも2回もあって、その子たちは今でも元気で実家にいます。
もちろん、犬たちだけではなく、鶏・ハムスター・インコ・文鳥・ウズラなんかもいて、かなりにぎやかな家でした(笑)。
だから動物たちとの想い出は、盛りだくさんで、たとえばハムスターなんかは、いつだったか逃げ出して、夜暗くなるまで、餌をまいて網を持って待ち構えて、なんとか捕獲したなんて事もありました。
ウズラは縁日で買ってくるのですが、いつも大きくならず死んじゃって悲しい思いをその都度したり、文鳥なんかは、すごくなついていて、呼べばすぐに飛んできてくれるほどだったのですが、姉と追いかけっこをしていて転んだ時、下敷きになって亡くなってしまい、姉と二人で大泣きしたなんて記憶もあります。
小さい時から、そんな動物と触れあえる事が当たり前のような生活でしたから、ぼくが獣医になったのは自然な流れだったんだなって、しみじみ思います。
浜松市で動物病院を開業してから
大学卒業後、勤務医を経て浜松市で開業しました。ぼくが毎日の診療で私が心がけていることは、飼い主さんとよく話すことと、動物たちの病気への予防。動物は言葉を話しませんから、飼い主さんからよく状況を聞いて診断の参考にしています。
またどんな検査や治療が必要で、それにより症状がどのように変化することが期待できるか、飼い主さんに分かりやすく、ていねいに説明するのも大事だと思っています。
正直、治療費で悩む飼い主さんもいますから、まずは信頼してもらうところから治療は始まります!
そして、飼い主さんとのコミュニケーションがうまくとれるようになると、動物の病気も防げるようになります。普段からよく顔を見ていれば「今日はあの子は、いつもと顔つきが違うな」とわかる。それで飼い主さんに「調子はどうですか?」と聞くと病気の予兆があったりするので、すぐに治療を始めれば大事に至らずにすみます。
そこで、どの飼い主さんにも「体重を量るだけでもいいから、気軽に来てください」とお伝えしています。
来てもらいやすい病院にしようと、建てるときもオープンで見通しのよいつくりにしました。ニオイなどにも常に気を配り、普段から病院内のそうじを徹底しています。
うちの病院では、希望される飼い主さんに「犬のしつけ方」の指導をしています。子犬の頃からしつけて、吠えたり飛びついたりといった将来起こりえる問題行動を予防し、飼い主さんと犬たちが楽しく暮らすためのお手伝いもしているんです。こちらは主に、一緒に獣医師になった、僕のカミサン(熊平麻紀)が担当しています。
また、ボランティアの方々が連れてこられる、捨てられてしまったイヌやネコを診察することもあります。診察の合間に新しい飼い主さん候補がやってきて、うちの病院で「お見合い」することもあるんですよ。
こんな風に日々様々な活動を行っていますが、なかでも嬉しいのが診察の中で、ぼくたちと話しているうちに動物との関係がよりよく変わっていく飼い主さんがいること。
これからも病気を治すことはもちろん、動物と飼い主さんが共にいい生活を送るためのお手伝いを、これからもカミサンとスタッフみんなで一緒にしていくつもりです。
これからも、常に飼い主さんから、
信頼を得られるようにがんばり続けます。
熊平動物病院 院長 熊平剛典