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実践マニュアル No.1
アイコンタクト
■方法
- 犬に自分の名前を認識させる
- モチベーターを用意して犬の鼻先からあなたの顎から鼻に移動し、目があった瞬間に犬の名前を呼ぶ→あなたの目を見るとよい事があると認識させる
名前を呼ばれる=あなたの目を見る=よい事を結びつける
■強化方法
- 確認できるようになってきたら、ごほうびをランダムにあげる
- たまにとても喜ぶものを与える⇒犬に興味をもたせる為の作戦
■注意
- トレーニングは必ずほめて終わらせる
- 犬に話しかけて見つめあう時間を延長する
※犬がしっぽを喜んでふっていますか?
※犬にプレッシャーやストレスをかけていませんか?(やりすぎに注意!!)
スワレ(オスワリ、SIT)
■方法
- 犬の鼻先にモチベーターを用意して犬の頭の上から犬の後方に移動させる。犬はつられて思わずお尻を床につける、すぐに「スワレ」と声をかけ、同時に持っていたモチベーターをあげる。
※スワレ=お尻がつく=ごほうびがもらえる
■強化方法
- アイコンタクトと一緒に行う
- まずアイコンタクトをしてそのままスワレを行う、そこまでできてからほめる
- モチベーターで確実になってきたらすぐにモチベーターをあげずに、笑顔、優しい言葉をかけてからにする
- ごほうびをランダムにする(3回に1回はモチベーターをあげないで言葉だけにする)
■注意
- トレーニングの終わりは必ず成功させてから
失敗したまま終わりにすると犬も飼い主も自信をなくす)
- 練習場所を変える(刺激は徐々に慣らす)
- 1対1の静かな場所(室内、廊下、庭)で確実になってきたら、犬が少し気が散る場所(玄関先、静かな路地)で練習、徐々に他の家族、他人がいてもできるように練習する
フセ(DOWN)
■方法
- アイコンタクト→「スワレ」ですわらせる
- 犬の鼻先にモチベーターを見せ、ゆっくり下げて犬の前足の間へ移動、そのまま前方に動かせば上半身も前へ移動しフセの姿勢になる
- フセを行った瞬間に「フセ」と言う、十分にほめる
⇒上記の方法でうまくいかない時
- 後ずさりしてしまう犬はうしろに壁のある場所で練習する。
- お尻が上がってしまう犬は、飼主がモチベーターと犬の間に膝を立て、犬が膝の下に体を半分以上入れたら膝を少し下げてフセの姿勢にする
■強化方法
- 誘導で確実にできるようになったら、ごほうびをランダムにする(3回に1回はなし)
- 反応強化→犬が家の中を探検しているとき、犬が「スワレ」や「フセ」の姿勢を自然にとるのを待つ。その姿勢をとったと同時に「スワレ」や「フセ」を言い、その姿勢を保っている間はほめる
- ランダムなごほうびで行えるようになってきたら、号令だけで行えるように練習
■注意
- もし号令だけで行えなければすぐにモチベーターで誘導し、できた瞬間にもう一度号令する
- 誘導法を何回か練習してから再度チャレンジする
- 練習場所を徐々に刺激のある所へ移動、「アイコンタクト」や「スワレ」が外で出るようになってもフセは1対1になれる部屋から始める
- 号令は一度だけ、フセを行った瞬間のみ「フセ」と言う
- フセをしたままでごほうびを与える、動いたらやめる
※フセは服従姿勢の1つなので無理にさせず、自発的に「フセ」をしたいと思わせるほうがよい
マテ(STAY,WAIT)「スワレ、マテ」
■方法
- 名前を呼びアイコンタクト→「スワレ」をさせ犬の気持ちをあなたに集中させる、「マテ」と言いながら犬の前に手を広げ3秒間待てたらほめてあげる
■強化方法
- 「マテ」をかけた後、なるべく話しかけアイコンタクトを続けると「マテ」の時間を延長できる→話しかけて動いてしまう犬はしない
- 3秒→5秒→7秒→10秒と時間は徐々に延ばす、失敗したら確実に待てる時間まで戻る(目安は1週間で約30秒)
- 犬が動きだしそうな時は「マテ」の命令と同時に犬の顔の前に手のひらを向けて押し出す、立ってしまった時はもう一度最初からやり直す
- 刺激を少しずつ加える、その場で足踏み、屈伸、ジャンプをしてみる
- 犬と並んでたち同じ方向を向く、アイコンタクト、「スワレ」をさせ「マテ」と号令したら犬と反対側の足を出す→正面に立ち犬と向きあう→もとにもどる→ ほめる、これができるようになったら正面で向きあった後、ゆっくりあなたが後ずさりしてみる、最初は一歩から、必ず戻ってからほめる、1m位離れることができたら、犬のそばに戻るとき、犬の後ろを回ってからもとの位置へ
■注意
- 動きそうな瞬間に「マテ」と声をかけ修正する、すばやく声をかけるのとそのタイミングが大事
- 大声で号令しない(犬が緊張し学習能力を低下させてしまう)
- 動いてしまったらもうほめない
■解除の言葉
- 「マテ」をかけたら必ず解除の言葉で犬を自由にする
- 自由にした犬には必要に声をかけない、ほめない
- 「オーケー」、「いいよ」、「ヨシ」、「どうぞ」などヨシヨシとほめている人は「ヨシ」は使わない
マテ(STAY,WAIT)「フセ、マテ」
■方法
- アイコンタクト→「スワレ」→「フセ」の順にできたら「マテ」と言いながら「フセ」を続けられるように肩を軽く押さえてやりながら持っているごほうびを少しずつ与える
■強化方法
- 待たせる時間は3秒から数秒ずつ徐々に延ばす(「スワレ、マテ」を参照)
- 「フセ」の姿勢をとっている間に言葉をかけたり、なでてあげたり、ごほうび(食べ物)を少しずつ上げ充分にほめる
- 犬の近くで刺激を少しずつくわえる、「フセ」で「マテ」をかけあなたが足踏み、屈伸、ジャンプを徐々にしてみる
- あなたの正面でフセさせて(向きあう)、少しずつ離れる距離を長くしていく、最初は一歩からはじめもどってからほめる
→どうしても前に出てきてしまいそうなら犬をその場につなぐ、または台の上でフセさせる
- 犬をあなたのわきでフセさせ「マテ」をかけていぬをまたぐ、後ろを回ってもとの位置へ
※「スワレ、マテ」「フセ、マテ」ともに飼主が離れても待てるようになったら、姿を隠してもできるように練習する。まずは「スワレ、マテ」からはじめてみる。離れる距離が短くて姿を隠せるところを探しそこで練習する
例部屋の出入り口近くで「マテ」をさせて飼主は廊下に出る
- 家具やドアなど飼主が姿を隠せるところの近くで「マテ」をさせてそこへ隠れ犬から飼主を見えなくする
※ いずれにしても姿を隠すのはほんの一瞬からはじめ動いてしまうようなら他の強化方法を復習してから再度挑戦する。姿を隠しても待てるようになってきたら徐々に時間を延長する。必ず戻ってほめ、最後に解除の言葉で自由にする
■注意
- 「マテ」をかけたら犬を勝手に立たせてはいけない
- 「フセ」は服従訓練の1つで、罰として使ってはいけない=号令は語調を強めたり、声を荒げてはいけない